2008-09-25: [鍼灸・健康] 年齢の嘘
高齢者医療のテレビ番組なんかを続けて観ていると、歳を取ると誰もが皆認知症や寝たきりになってしまうという錯覚に陥ってしまう事がありますね。
確かに現実として自分の周りの人間限定で考えてみても、やはり認知症の方や、寝たきりのお年寄りというのはいらっしゃいます。
ただ、全員そうというわけではなく、80過ぎても毎月のように旅行に飛び回ったり、70過ぎても現役で働いているというご老人も存在するのです。口が達者で頭の回転も良いという方も多いです。
この差はいったいどこからくるのでしょう???
最近、随分前に買った『年齢の嘘―医学が覆した6つの常識
』という本を読んだのですが、まさにこの疑問に答える内容でした。
厚い本なので内容を紹介しきれないですが、この本では心身の状態を良好に保ちながら歳をとる方法が書いてありました。本の中では「成功加齢」といった言葉で表現されています。
成功加齢者の多くは、有給・無給に関わらず何らかの労働や活動を続けているようで、そうった生産的な活動を通じて人との関係を絶やさずに済むため、体だけでなく心の健康も保たれるとのことでした。
また、歳をとれば全ての機能が衰えていくという一般論に対しても異を唱えており、歳に応じた運動機能の高め方や、維持の方法なんかにも触れられています。
他には、遺伝と病気の関係についても記載されていて、なかなか興味深かったです。
ある特定の病は遺伝の影響を強く受けるというのは、ご存じの方も多いでしょう。
この常識に対して、この本の中では面白い研究を紹介しています。
それは、別々に育った一卵性双生児と二卵性双生児を比較し、環境が身体に与える影響を調査したものです。まとめの部分だけ以下に少し引用します。
歳をとったら誰もが認知症で寝たきりになるなんて悲観するのではなくて、環境次第でなんとかなるということのようです。たとえ遺伝的要因があるとしてもです。
予防は可能ということなのです。
予防といえば、伝統鍼灸医学には「治未病」という考え方がありますね。『素問』という昔の医学書に書かれている言葉なのですが、その例えとして次のようなことが記載されています。
鍼灸が予防医学として一般的に貢献するなんていう日は制度的にまだ当分来ないでしょうから、まずは治療院にいらっしゃる方々や、自分の周りの人間の病気を予防できるように頑張らなくては。
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確かに現実として自分の周りの人間限定で考えてみても、やはり認知症の方や、寝たきりのお年寄りというのはいらっしゃいます。
ただ、全員そうというわけではなく、80過ぎても毎月のように旅行に飛び回ったり、70過ぎても現役で働いているというご老人も存在するのです。口が達者で頭の回転も良いという方も多いです。
この差はいったいどこからくるのでしょう???
最近、随分前に買った『年齢の嘘―医学が覆した6つの常識
厚い本なので内容を紹介しきれないですが、この本では心身の状態を良好に保ちながら歳をとる方法が書いてありました。本の中では「成功加齢」といった言葉で表現されています。
成功加齢者の多くは、有給・無給に関わらず何らかの労働や活動を続けているようで、そうった生産的な活動を通じて人との関係を絶やさずに済むため、体だけでなく心の健康も保たれるとのことでした。
また、歳をとれば全ての機能が衰えていくという一般論に対しても異を唱えており、歳に応じた運動機能の高め方や、維持の方法なんかにも触れられています。
他には、遺伝と病気の関係についても記載されていて、なかなか興味深かったです。
ある特定の病は遺伝の影響を強く受けるというのは、ご存じの方も多いでしょう。
この常識に対して、この本の中では面白い研究を紹介しています。
それは、別々に育った一卵性双生児と二卵性双生児を比較し、環境が身体に与える影響を調査したものです。まとめの部分だけ以下に少し引用します。
遺伝子は、加齢変化の過程で危険因子を生み出す主因ではないにしても、重要な役割を果たすことは間違いない。しかし、常識に反して、遺伝で決まっているリスクを軽減するために取れる行動は、決して少なくない。遺伝子の最終的な影響力は、環境によってほぼ決まるからだ。食事療法や運動、禁煙などの力を利用すれば、遺伝子に内在する時限爆弾の爆発は防げる。
『年齢の嘘―医学が覆した6つの常識』より
歳をとったら誰もが認知症で寝たきりになるなんて悲観するのではなくて、環境次第でなんとかなるということのようです。たとえ遺伝的要因があるとしてもです。
予防は可能ということなのです。
予防といえば、伝統鍼灸医学には「治未病」という考え方がありますね。『素問』という昔の医学書に書かれている言葉なのですが、その例えとして次のようなことが記載されています。
夫病已成而後藥之.亂已成而後治之.譬猶渇而穿井.鬪而鑄錐.不亦晩乎.
(病がすでに発症してから薬を飲んだり、乱れてからこれを治めようとするのは、例えるならのどが渇いてから井戸を掘り始めたり、戦争が始まってから武器を製造し始めるようなもので、これでは遅いのではないでしょうか。)
『素問』四気調神大論より
鍼灸が予防医学として一般的に貢献するなんていう日は制度的にまだ当分来ないでしょうから、まずは治療院にいらっしゃる方々や、自分の周りの人間の病気を予防できるように頑張らなくては。
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