本草学とは植物・動物・鉱石等の特徴や効能等について一定の規則によって記載された本草書を研究する学問です。中国の伝説では、神農が本草学の祖だとされていますが、その神農は毎日七十回も中毒になりながら植物等の効能を研究したとされています。
この伝説から推察すると、古代には現在のように食物の成分分析などはありませんから、恐らく実際に食物を食べてみてどういった効果があったかを記録し、積み重ねていったのでしょう。
そんな本草学ですが、簡単に言うとお婆ちゃんの知恵袋のもっとスケールの大きなものになります。現代の栄養学からするとおおざっぱなものかもしれませんが、実際に起こった現象の記録の積み重ねでしょうから、科学的な食品の栄養分析にはない魅力があると思います。
また、本草学はすでに2000年ほどの歴史を持っているので、「この食べ物に含有される××成分の持つ××効果は、最新の実験の結果、やっぱりウソでした」ということもないので安心です。やっぱり昔から食べ継がれているものを安全に食べていきたいですよね。
このコーナーでは、本草書として最も代表的な1100年頃に中国で成書された『証類本草』と、明代の『本草綱目』から野菜の効果を抜萃し、日本語訳したものの要点を ご紹介します。
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