今回は風邪症候群(以下かぜ)に対する家庭での対処法として、かぜの初期症状対策をご紹介します。
どんな病にも共通しますが、症状が重症化する前に対処することが肝心です。東洋医学的にみると、かぜの場合は次の三つが主な初期症状になります。
①さむけがする
②透明な鼻水がでてくる
③首すじや背中がこわばる
このかぜの初期の状態で今回ご紹介する対処法を実行すると、次の段階である発熱やのどの痛みがでてきても、治りがはやくなります。
このかぜのひきかけの状態は、東洋医学では冷気が皮膚に留まっている状態と考えています。そのため、治療のイメージとしては皮膚に留まった冷気を外に排出させなければいけません。
その対策としてよくとられるのが、お灸や食物で体を温めて冷えを散らしたり、汗によって外に排出させるという方法です。
せんねん灸などの家庭用のお灸で行います。熱さを感じない場合は、感じるまで重ねてお灸をしてください。
手首を曲げると出来るシワの親指側
肘を曲げるとできるシワの外端
首を前に曲げると現れる骨の出っ張りの下
本草学では、食物の性質を一文字で表すことが多いですが、かぜの場合に用いられる性質の食物は「散」の性質のものです。
「散」は発散という意味で、体を温めて汗をかかせ、発汗の作用によって、体温を下げるということです。「散」の性質を持った食材は、コショウやトウガラシなどの香辛料の類や、ショウガ・ネギなどです。
「散」のものを用いた食養で最も手軽な方法は、お湯におろし生姜を溶いて飲むことです。しかし、これですとあまり美味しくないので、紅茶の中などにショウガと蜂蜜溶かしてと飲むとよいでしょう。
食欲が低下していない方の場合は、ネギをタップリと入れたアツアツのうどんも効果的です。
高熱と頭痛・関節痛などの全身症状がでている場合は、すぐ医療機関へご相談ください。また、熱が四日も五日も続く場合も要注意です。
特にお子さんの場合は病状の変化が激しいので、病院が開いていない時間だからといって家にある余った解熱剤などを素人判断で飲まずに病院を受診しましょう。重大な後遺症を残すことがあります。
夜間や休日診療を行っている医療機関を平時からチェックしておくこともおすすめします。
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