下痢治療のお灸

 今回は『病家須知』という江戸時代の家庭医学書から、下痢の時の家庭でできるお灸治療についてご紹介します。

病家須知

江戸時代の家庭医学書『病家須知』。 上写真は滅多になさそうな事ですが、 アゴがはずれた時の対処法図です。

 この書物では下痢に対してはお灸がもっとも良いということで、以下のように治療点とともに記載されています。

 又痢病は尤も灸に宜し。臍の両旁・臍上下、および背脊・腰髎、何も灸してよし。

 (また痢病にはお灸が最もよい。臍の両わき・上下、および背中や腰のどこに灸してもよい。)

病家須知』巻之五

 ここでは、臍の上下や両脇としか書いてありませんので、具体的な位置は以下のようになります。

下痢のつぼ

関元

おへそから指の幅4本分くらい下。

天枢

おへそから指の幅3本ぶんくらい外側。

水分

臍から指の幅二本分ほど上。

お灸のやり方はこちらをクリック

参考資料

平野重誠『病家須知』社団法人農山漁村文化協会、2016年(翻刻・現代語訳あり)

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著者:宮下宗三

鍼灸師。成鍼堂治療院院長、新日本医師協会鍼灸部会学術部長、日本伝統鍼灸学会評議員。著書に『江戸の快眠法』(晶文社)、『鍼灸師・マッサージ師になるには』(ぺりかん社)がある。古文献にある東洋医学的な養生法を、現代人向けにわかりやすくアレンジしてウェブサイト上で発信している。イラストも手がける。

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