耳鳴りなどの突発性難聴後に遺る症状について
突発性難聴は、ある日突然片側の耳の聴力が急激に低下する病気です。原因は不明な事が多く、聴力の低下以外にも様々な症状が発現します。中には、主症状である難聴が快復するものの、耳鳴りなどの症状が残ってしまう場合もあります。聴力の低下以外では、主に以下のような症状が現れます。
突発性難聴の副症状として出やすいもの
耳鳴り
突発性難聴の前後に発症し、聴力の回復とともに耳鳴りが小さくなっていく場合もあれば、耳鳴りのみ続いてしまう場合があります。耳鳴りの音の表現の仕方は例えば「キーン」や「ジー」などと様々で、1種類の場合もあれば、数種類の混合のこともあるようです。耳鳴りの程度によっては睡眠の妨げにもなることがあります。
耳閉感・耳詰まり
耳の詰まった感じで、例えば飛行機やトンネル内で感じる耳の圧迫感に近いもので、耳抜きができていないような状態です。常時耳詰まり感のある場合と、疲労時に感じる場合や、早朝のみ耳閉感があるというように、症状の出現の仕方が人によって異なります。
音の反響
ある特定の音が反響するような不快な音に聞こえます。地下鉄や大通りの車の音など、大きな音のみ反響する場合や、包丁がまな板に当たる音など、小さい音でも反響することがあります。
自声強聴
耳閉感を伴うことが多い症状で、発話時に自分の声が耳の中で響いて強く聴こえるような状態です。会話そのものが不快になってしまい、特に人前で大きな声で話をする職業の方にとってはとてもつらい症状になります。
めまい
回転性のめまいと吐き気・嘔吐をともなうことがあります。ほとんどの方は一時的なもので、人によってはフワフワとした浮動性めまいが続くことがあります。