足が冷えて寝付きの悪い子どもへのお灸

子どもの入眠困難へのお灸

「お灸をすえる」という言葉は、「お仕置きをする」という意味で使われることがほとんどだろう。

先日もあるニュース記事で、「〇〇銀行にお灸をすえる」といった文章を目にした。内容は不正融資をした銀行を糾弾するものだ。

一方で、「お灸女子」という言葉も、何年か前から耳にするようになった。お灸で健康管理をする女性を、そう呼ぶらしい。

ここ最近、毎晩子どもにお灸をすえている。もちろんお仕置きではない。ある晩、娘がなかなか入眠できないことがあったので、足の裏にお灸をのせてみた。寝付きが悪いときは、足を温めるとよいのだが、お灸をすると嘘のようにすぐ眠った。

それ以来、娘はお灸に病み付きになってしまった。歯を磨いた後に、寝室への往診依頼が来る。お灸をするとすぐ眠ってくれるので、こちらとしても寝かしつけの手間が省けてよい。

お灸をしているほんの数分間、娘と雑談をする。明日の給食の話や、花の種を植えた話など、とりとめのない話題ばかり。無言でお灸をすえるだけのこともある。

一回だけ僕の不注意で布団を焦がしてしまい、妻にきついお灸をすえられそうにもなったが、基本は静かな寝室で、お灸をしながらの軽い会話をしている。

毎晩続けていくうちに、時々心配事を相談されるようにもなった。二人だけの文脈もできていく。子どもに限らず、家族へのお灸は、健康管理をするという以上の意義がある。

夜のお灸がいつまで続くかわからないが、娘にとってもよい思い出になってくれるだろう。遠い未来、お灸をすえるという言葉にも、お仕置きという意味がなくなっていくのだろうか。

子どもの足の冷えを伴う入眠困難へのお灸のやり方

湧泉の取り方

湧泉の場所。お灸は両足同時に行う。

トイレなど全てすませ、布団にうつぶせにさせ、両足の湧泉に台座付きのお灸をひとつすえる。熱がる場合はすぐに取るようにする。

子どもはじっとしていないので、お灸中は動かないように注意し、火の始末にはくれぐれもご注意。この方法は、足の冷えを伴った入眠困難に特によい。数分で終わるので、寝かしつけに手こづっている方はぜひお試しを。

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