めまい鍼灸治療について(眩暈・目眩)

回転性のめまいから、フワフワする(浮遊性の)めまいまで対応
  • 突然のめまいで仕事や家事ができなくなった
  • 定期的にめまいにおそわれ、またいつ発症するか不安
  • 検査で異常がなく、有効な治療手段もなくて困っている
  • 浮遊性のめまいがあり、人の多い場所へ出るのがこわい
めまいの鍼灸治療めまいは生活や仕事に支障をきたす大変つらい症状です。

 めまい患者さんの多くがこのような悩みをかかえて当院へいらっしゃいます。また、そのほとんどの方が現代医学の医療機関を受診後、薬物等による治療を受けたにも関わらずめまいが治らず、当院へ来院されています。

 当院では、医療機関を受診後に来院される患者さんが多いので、脳腫瘍や脳梗塞等によるめまいの方よりも、頚性めまいとよばれる頚部の異常によるもの、循環障害、自律神経の失調、血圧の異常や貧血によるめまいの方を主に治療しています。

 症状としては、回転性の激しいものや、急性のめまい症状が緩和した後に続く浮遊性のフワフワするようなめまいがございますが、当院では回転性のものから浮遊性のものまで対処いたします。


成鍼堂のめまい針灸治療

めまい治療4つのポイント

 めまいに対する鍼灸治療は、耳や眼の周りへ沢山の鍼をするイメージがあると思います。確かにこういった一般的に行われる耳周辺への鍼のみでも症状が改善する例はあります。

 しかしながら、患部付近の治療のみでは改善しない例もあり、当院ではこれを以下の4つのポイントをふまえた全身治療を行うことで解決しています。

1. 循環障害を改善
2. 自律神経調節
3. 頚部の緊張を改善
4. 貧血を改善


1.循環障害を改善

 めまいの方に共通する症状として、手足の冷えが挙げられます。手足の冷えは末梢の循環障害によるもので、これによって様々な症状が引き起こされます。

 また、冷えは筋を緊張させます。この状態を解決するためには、患部である耳周辺への鍼灸だけでなく、手足への鍼も行う必要があります。

2.自律神経の調節

 めまいの原因のひとつとして自律神経の失調が考えられています。鍼灸には自律神経を調節する働きがあります。

 当院では全身的に低刺激な治療をすることが自律神経の働きを調節できると考えており、めまいの患者さんでも全身治療を行っていきます。

3.頚部の緊張を改善-頚性めまい

 最近では、「頚性めまい」ということをお医者さんに言われて来院される方もいらっしゃいます。

 これは、頚部の異常によって内耳等に循環障害が起きた状態で、頚部の緊張を解いていくことにより症状が良くなっていきます。

 実は東洋医学でも、頚部の異常とめまいの関係を古くから考えており、約2000年前に成立したとされている古代の医学書『黄帝内経霊枢』中にも眩暈・目眩(めまい)に関する記載があります。

医学古典中のめまいの記載

古代の医学書『黄帝内経霊枢』(こうていだいけいれいすう)にあるめまい(眩暈・目眩)の記載。


 当院が行う鍼灸治療では、めまいに対する治療として頚部やそれに関係した手足のツボを用いて治療します。

4.血虚を改善

 東洋医学では現代で言うところの「貧血」と少し似た概念である「血虚」がめまいの原因であると考えることもあります。

 「血虚」を改善するためには、内蔵の調子を調える必要があり、腹部や背部にある内蔵の働きを調えるポイントへ鍼灸を行います。

■めまいと全身治療

 当院では、以上のように4つのポイントをふまえた全身治療を行っていきます。他の医療機関や治療院でもし治癒されなかった場合でも改善していくことがありますので、お気軽にご相談下さい。

※よくお電話で「電気鍼はするのですか?」と、ご質問いただきます。当院では患者さん1人1人の症状や体質に合わせて治療法を変化させていきますので、電気鍼を頚へ刺してそのまま寝かしておくという治療は行っておりません。電気鍼が苦手な方もどうぞご安心ください。

めまい鍼灸治療の症例

■66歳 女性 Aさん めまい

 Aさんは2年前から2ヶ月に1度くらいのペースで定期的にめまいが起こり、数日間寝込んでしまうとのことでした。当院へは激しいめまいがおさまった時点で来院され、浮遊性のフワフワとしためまいが残っているようでした。他の症状としては目のゴロゴロした感じ、肩頚凝り、足の冷えを訴えておりました。

 足の冷えを取る治療や、頚部の治療に加え全身的に治療を行い、1回の治療でめまいや目の不快感がおさまり、薬の服用も中止されました。しかしながら、A さんは定期的に激しいめまいを起こすので、その後もめまいの発作がいつ起きるか不安だということでした。

 めまいを予防することと、体調管理のつもりでその後も週1回のペースで治療をされていますが、めまいの発作は一度も起きていません。また、眼の調子も良くなり、まめいが起こる前までの趣味であった読書がまたできるようになったとのことでした。

■60歳 女性 Bさん めまい

 Bさんは起立時や寝返りなど、頭の位置を変える時に眼がまわるということで、その他には頭部の皮膚のピリピリした感じ、睡眠障害、手足の冷えがあるようでした。

 Bさんの場合は、手足の冷えが強い状態でしたので、全身治療をする上で、特に手足への鍼灸治療に重点をおきました。治療は2週間に1回のペースで行い、3回目の治療でめまいは完全に消失しました。

 その後は自宅で自分でできるツボ療法をお教えして、それを実践していただき、疲れやすい体質を改善することを目的に月1回ご来院されています。

 現在は、めまいになってからずっと自信がなくて行くことができなかった旅行にも行けるようになり、体力もついてきたとのことです。

当院で用いる鍼と灸

 当院で用いる鍼とお灸が実際どのようなものであるかをよくお問い合わせいただきます。

 当院では強い刺激によりかえって体がだるくなってしまったり、弱い刺激で全く効いた感じがしないという事を避けるため、患者さんの体質に合わせ、 0.12ミリという微少な鍼から0.48ミリの太い鍼を使い分けています。また、鍉鍼という刺さない鍼も使用します。

鍼写真
鍼(はり) 通常は0.12ミリの鍼を用いており、細さにすると猫の毛ほどの細さです。


 お灸も昔のイメージでてんこ盛りの物をご想像される方が多いですが、当院ではゴマ粒程度の大きさのものを用いています。

灸写真
灸(きゅう) お灸は小さければ小さいほど高い技術が要求されます。


 当院ではできるだけ熱くなくかつ効果的なお灸をすえることを目指しています。

鍼灸治療の利点

 鍼灸治療は患者さん自身の自然治癒力を引き出す治療になります。

 副作用もなく安全な治療方法である上、治療は全身的に行いますので、めまいの治療を通じて他の部分も健康になっていきます。

成鍼堂治療院 院長 宮下宗三