体外受精の成功率をあげるために、移植前後だけでも鍼灸治療を受けたいというお問合せや、体外受精に合わせた施術スケジュールをご質問をよくいただくため、以下に当院において推奨している、移植前後の施術フローをご紹介します。
新鮮胚移植の場合
合計3回の施術を受けていただいております。
新鮮胚移植の場合は、月経7日目から10日目に1回目を行います。移植前後は移植から3日から4日以内にいらしてください。
凍結融解胚移植の場合
新鮮胚移植と同様に、合計3回の施術を受けていただいております。初期分割胚移植の場合と胚盤胞移植では日程がやや異なります。
初期分割胚移植の鍼灸スケジュール
月経7日目から10日目に1回目の鍼灸を行います。移植前後は移植から3日から4日以内にいらしてください。
胚盤胞移植の鍼灸スケジュール
月経10日目から13日目に1回目の鍼灸を行います。移植前後は移植から3日から4日以内にいらしてください。胚盤胞移植の場合、着床までの時間が短いので、できれば2日以内で、当日の移植後でもかまいません。
基本としては移植前の鍼灸がメインで、移植後はその補助という意味合いが強いので、お仕事などでお忙しい場合は厳密に気になさらなくてもよいでしょう。
姙娠判定まで、判定後、妊娠中は?
移植後の鍼灸から姙娠判定まで7日以上ある場合は、判定までにもう1回施術を受けることをおすすめします。
また、判定後の鍼灸治療と、姙娠の継続との関係については、体外受精のようなエビデンスはまだ不明ですが、妊娠初期に体調を調えておくことは、胎児の発育にとっても重要であると考えています。
そのため、判定後から安定期に入る12週あたりまで、1~2週間に1回程度の頻度で続けてご来院することをおすすめしております。
妊娠中の施術が可能かどうかも、よくお問い合わせをいただきますが、当院は妊娠初期のつわりや倦怠感、妊娠中の腰痛緩和、逆子のお灸、その他お体の不調にも対応しております。
鍼灸で血流をうながし子宮の状態を調える
体外受精前後の鍼灸施術は、主に子宮の状態を調えることを目的に行われます。クリニックでは子宮の状態をはかる指標として、内膜の厚さを測定すると思いますが、移植直前には6mmだった内膜が、移植時の検査では8mmまで厚くなるというケースもございました。
また、全体的な体調もおうかがいし、全身的に循環をよくする施術も同時に行っております。体外受精に鍼灸を併用しようとお考えの方はいつでも成鍼堂にご相談ください。