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元気に秋を過ごすための、夏の終わりの養生

宮下宗三著者:宮下宗三

 更新日:2025.9.4

夏は冷たい物を飲食する機会が多く、冷えによる胃腸の不調が出やすい季節。東洋医学では胃の不調は万病のもとと考えられ、胃を冷やすことは、秋以降の体調に大きく影響します。また、意外なことに、胃の冷えは呼吸器の働きと関係しているとも考えられています。

冷たいものが肺の経絡に影響?

肺の経絡のルートは中焦という胃の付近から始まり、肺を通過して親指につながります。そのため、胃を冷やすと、この肺の経絡を通じて、肺の働きも低下してしまいます。秋は肺を養うとよい季節であるとも考えられ、夏の終わり頃からは冷たい物を控えるようにしましょう。

季節の変わり目におすすめの胃のお灸

江戸時代には2月2日と8月2日にお灸をする、二日灸という風習がありました。貝原益軒著の『養生訓』では、2月と8月には脾胃を養うお灸をすすめています。

この2月と8月は旧暦なので、現代の3月や9月頃にあたり、体調を崩しやすい秋や春にお灸で健康管理をしましょうということなのかもしれません。

貝原益軒はこの時期にお灸をすべきツボをたくさん紹介していますが、その中から家庭のセルフケアで使いやすい場所を厳選してみました。市販の台座つき灸でやってみましょう。

晩夏の服装は上は薄く下が厚くが基本、サンダルと短パンはNG

気温の変化が激しい季節の変わり目は、冷えのぼせの状態になりやすくなります。晩夏からの服装の基本は上は薄く下は厚くです。夏の終わりごろからはサンダルや短パンはやめて、下半身を冷やさないようにしましょう。