やさしい微鍼術で全身を調える

成鍼堂ロゴ

完全予約制

LINE MAIL tel

体がだるい時にオススメ、疲れが取れるお灸のツボ

宮下宗三著者:宮下宗三

 更新日:2025.7.29

休むだけでは回復しない慢性疲労

お灸猫

 疲労が蓄積すると、体がだるくなったり、集中力が落ちたり、さまざまな心身の不調の原因になります。

 東洋医学では、過労は体内に熱をこもらせ、この内側にこもった熱によって、口の渇き、便秘、不眠、動悸などのさまざまな症状が出ると考えらています。身体にもクールダウンが必要ということですね。

 この状態は労熱と呼ばれ、現代風に言い換えると、慢性炎症による全身性の症状という感じでしょう。疲れている時に最も有効なのは休むことですが、病的な慢性疲労の場合、休養だけではなかなか回復しないことがあります。

 今回は大昔の鍼灸の専門書には記載される疲労回復のツボを3つ厳選してご紹介しますので、やる気や集中力の低下を感じている方はぜひお試しください。

疲労回復のツボ三選

湧泉

疲労回復のつぼ1 湧泉

ツボの場所:足の裏のくぼみに取る。

疲労の影響を受けやすい腎と関係の深いツボ。下半身全体のめぐりを良くする働きもある。

足三里

疲労回復のツボ2 足三里

ツボの場所:膝のお皿の下角から、手の横幅分くらい下がった所。すねの骨の外側。

足三里は一切の病によいとされ、疲労時に出やすいのぼせ感を緩和する効果もあり。消化器症状の特効ツボとしてもよく知られている。

関元

疲労回復のツボ3 関元、疲れたら無理せず休む

ツボの場所:臍から指の横幅四本分くらい下。

大中極とも呼ばれ、体の中心部と考えられている重要な場所。このツボにお灸をすると、全身的な健康につながり、疲労回復の定番のツボ。

お灸のやり方

家庭用の台座つき灸でやってみましょう。湧泉や関元は多壮灸(たそうきゅう)といって、一か所に複数回お灸をする方法がよく取られます。疲労時はこれらのツボの感覚が鈍くなり、お灸の熱をあまり感じずに終わることがあります。

その場合は、1個で終了せず、様子をみながら2~3個程度の軽めの多壮灸がおすすめです。